戦国・江戸時代を支えた石 小田原の石切と生産遺跡 シリーズ「遺跡を学ぶ」

佐々木健策

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784787719324
ISBN 10 : 4787719327
フォーマット
出版社
発行年月
2019年01月
日本
追加情報
:
93p;22

内容詳細

戦国時代、小田原では箱根火山が生みだした石材を用いて石塔や石臼などの石製品がつくられた。そして、江戸時代になると江戸城の石垣に使用する石材が切り出された。石という素材を通じ、中世から近世へという歴史の大きな転換点を支えた石切(石工)の生産活動を明らかにする。

目次 : 第1章 小田原の石の文化(石を「土産」にする村々/ 石を見立てる人びと ほか)/ 第2章 中世の小田原石切を追う(中世の石材加工場の発掘/ 石材はどこから ほか)/ 第3章 江戸城築城と小田原の石丁場(早川石丁場/ 切り出し作業の復元 ほか)/ 第4章 小田原石切のルーツとその後(小田原石切のルーツ/ 戦国を生き抜いた石切棟梁たち ほか)/ 第5章 石が導く歴史への招待

【著者紹介】
佐々木健策 : 1974年、埼玉県生まれ。國學院大學文学部史学科卒業。財団法人埼玉県埋蔵文化財調査事業団、熊谷市教育委員会、小田原市教育委員会などを経て、現在、小田原市経済部小田原城総合管理事務所計画係長。慶應義塾大学非常勤講師、国立歴史民俗博物館共同研究員、日本貿易陶磁研究会世話人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 鯖 さん

    箱根火山の恩恵による「石」は石切たちによって切り出され、小田原城や町の石材となり、江戸にはいれば江戸城や城下での建築資材として使われ、戦国乱世があけた後の失業者対策の一環として、首都形成のための公共事業となったのだ…という本。近場の山の写真も多く、葵の紋や細川や黒田といった大名家の名が刻まれた岩がゴロゴロ残ってて今度訪れてみたいなあと思った。石切の作業の手順を描いた石切図屏風も面白く、ノミで矢穴を空けて、ゲンノウで割って…というごくふつうの手順なんだけど、やっぱ心躍りますな。

  • やま さん

    江戸城の石積みに使われた石の切り出しを中心に、関東の西の端、小田原で行われた石の加工の歴史を丁寧に解き明かしてくれています。現在も山の中に加工した大きな石が転がっている様を想像するだけで迫力があります。関東平野には関東ローム層の関係で石がないので、重宝したのでしょう。大阪城でも瀬戸内海を使った船での石の運搬がされたように、小田原から重たい石を大量に海上輸送したようですが、スケールの大きい仕事ですね。幕藩体制をつかったマンパワーですね。

  • ohmi_jin さん

    とかく関東は医師が少ない印象があるが、この本を見て印象が変わった。一夜城なんかが作れたのも近くにこんな石の産地があったからですね。

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佐々木健策

1974年に生まれる。現在、小田原市役所文化部文化財課副課長(埋蔵文化財係長事務取扱)。慶應義塾大学・國學院大學兼任講師、国立歴史民俗博物館共同研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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